Before (改善前)

こちらは、1つずつ所定の位置にワークを載せて等間隔で送るコンベアの位置部品です。こちらの部品は、当初円柱材からの削りだしによる加工が検討されていましたが、加工個数は2台で118個とまとまった数があったため、材料コストがむだになっており、装置全体のコストアップに繋がっていました。

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After (改善後)

今回は、装置全体のコストダウンのポイントとして、118個もある同部品の加工方法の見直しを提案しました。具体的には図にあるように2つの部品に展開することで、削りだしで無駄になっていた材料コストを大幅に削減することに成功しました。この設計変更の前後での効果は、削り落とす量にして73%の削減・加工費も削減することに成功しました。

POINT(要約)

装置の部品を製作する上では、機械加工を選択することはコストアップに繋がる提案であると考えるべきです。こちらの事例のように全部を削りだしで製作するような提案は特にコストを押し上げてしまいます。5軸加工機や複合機の発達により、複雑形状も簡単に加工ができる時代となったのは事実としてありますが、部品点数を敢えて増やして材料費を抑えることも検討すべきと言えます。